この記事はPodcast の同名のエピソードを再構築したものです。
投資の世界では、成果を測るための指標が数多く存在する。
しかし、どれかひとつだけを見ても、本質にはたどり着かない。
パフォーマンスとは、単なる「倍率」ではなく、時間・複利・構造 の三つが重なり合う立体的な概念だからだ。
今回の図解シリーズでは、この三つの軸を整理しました。
1. 時間軸で見る投資効率

半年で2倍と、1年で2倍。
数字だけを見れば同じ結果だが、効率はまったく違う。
- 半年で2倍 → 年率換算で約4倍
- 1年で2倍 → 年率換算で2倍
投資の比較は、倍率だけではなく
「どれだけの時間で達成したか」 を含めて評価する必要がある。
2. IRRは複利であり、期間で意味が変わる

IRRは複雑なキャッシュフローを生み出すプライベート資産投資では便利な指標だが、その意味は 期間によって大きく変わる。
- IRR 17%(4年) → 約2倍
- IRR 17%(10年)→ 約4倍
同じIRRでも、複利が効く期間が長いほど増え方は大きくなる。
IRRを比較する際には、「複利 × 期間」 のセットで理解することが欠かせないということが見えてくる。
3. ファンド全体の構造を見る

ファンドのパフォーマンスは、
TVPI / DPI / RVPI の三つの倍率で立体的に捉えられる。
- DPI:投資家に返ったキャッシュ
- RVPI:ファンド内に残っている価値
- TVPI:DPI + RVPI(ファンド全体の価値)
投資家の視点では、
「返ったもの + まだ返っていないもの」
でファンド全体を評価する。
この三つを揃えて初めて、ファンドの現在地と未来が見えてくる。
まとめ:物差しを再設計するということ
投資の比較は、単純な倍率では語れない。
時間、複利、構造──
この三つを揃えて初めて、パフォーマンスの本質が見えてくる。
今回の図解シリーズは、
投資家が迷いやすい「比較の物差し」を再設計するための地図である。
リンク
本投稿の元となるPodcast
YouTube: Episode 7: パフォーマンスの物差しを再設計する
Spotify: https://open.spotify.com/episode/3IMBPSuBJKbWbMdJ60tfYm?si=yfno5AtZQhmdAl5fV2pXtw

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