前回の記事で、クレジットカードを買い物で使うと、発行会社が立て替えて払ってくれているので後から支払う、という仕組みをご説明しました。
この仕組みを見ると、実はクレジットカードは借金して買い物をしている、と考えることができますが、他方で、「借金」というとなんとなく嫌だ、と感じている方も多いかと思います。この記事では、このあたりのモヤモヤっとしたところをスッキリさせたいと思います。
で、クレジットカードは借金なの?
会計をやった人ならばわかるでしょうけれども、将来に払う約束をしている以上、債務として扱うことになるので、広い意味で借金、と言えるでしょう。
ガチで想像通りの借金な機能、あります。
さらに言えば、クレジットカードの機能の一つとして、キャッシング、というものがあり、これはATM などでお金を引き出せるという便利そうに見えるものですが、これこそがイメージされている「借金」そのもので、実際にはこれで引き出したお金には会社や契約によりですが、年率14%から18%の金利がつきますので、仮に年率18%の金利として、10,000円を引き出してしまったら、1日あたり凡そ 4.93円の金利を上乗せして返さねばなりません。
じゃあ、クレジットカードで買い物しても手数料がかかるの?
前回の記事のケース1を覚えているでしょうか。10万円の買い物をしたら、次のカードの支払金額の引き落としの時に、いくら引き落とされるか、ですが、この約束の日にちゃんと引き落とせたならば、10万円です。金利も手数料もゼロです。
はい、立て替えなので金利も手数料も掛かりません。
って、普通に使っている人からするとなんで今更ここを強調するの?と思うかもしれません。でも使ったことのない人にとっては未知のこと、なので、ちゃんと説明しておかねばならないこと、なのです。
買い物で手数料の掛からないことのメリットは?
それはさておき、クレジットカードで買い物をした場合、その支払いに対する期限にちゃんと支払う場合には金利も手数料も掛からない、ので、クレジットカードを使う私たちの立場で言えば、現金払いに比べると、クレジットカードの発行会社に対する支払い日まで支払いを先送り出来る、ことになります。
例えば、25日までのカードの利用をまとめた額を翌月の10日に銀行口座から引き落とします、というルールになっているとします。そうしたら、最短で 25日に使ったものが翌月の10日に支払いですので15日の、最長で 26日に使ったものが翌月の25日でまとめられてその翌月の10日に支払いですので45日の先送りが出来ることになります。
そのお陰で、先ほどのキャッシングのような金利計算を、と思いましたが、今の超低金利では 45日間先送りしても現金を持っていることで発生する金利としてのメリットは1円にも多分ならないので計算は割愛しますが、他方で、クレジットカードを使うことで、クレジットカードの発行会社から利用額に応じたポイントが加算されて、これがカードの種類などに応じて利用額の 0.3%から1%程度のキャッシュバックや航空機会社のマイレージになって後々使える、というメリットがあります。
それ以上に、給料日の前に買い物をしなければならない、という結構財布の中が緊急事態の時にお金を借りずにスーパーなどで買い物が出来る、というのは助かりますよね、奥さん。って、誰に向けたメッセージやら(笑)
また、同じように、給料日前の飲み会でみんなの立替え払いをカードでやることで、キャッシュをみんなから集めて給料日前の資金難を乗り越えたサラリーマンも数知れず(笑)
個人的には財布に現金をあまり持たない代わりにクレジットカードを一枚入れていることで、財布を落とした時の被害を最小限にする、ということをしています。あ、クレジットカードを無くした時の被害を最小限にする話はまた別の記事でご説明しますね。
でも、それってクレジットカードの発行会社への支払い日にちゃんと払ったら、でしょ?
もちろん、その通りです。例えば、あなたのクレジットカードの支払いが銀行引き落としで、もし引き落とし日に銀行口座の残高が引き落とし額に満たない場合には、引き落としは失敗、となって、後日再度引き落としをするか、あとはクレジットカードの発行会社から別途指定される口座に金利を上乗せした額を送金することになります。
そうなのです。引き落とし日に引き落としできなかった場合には、晴れて(苦笑)引き落とし予定額がまるまる金利の掛かる借金になってしまうのです。ちなみに、適用される金利は契約によりますが、一般的には前述のキャッシングと同じく年率 14%から 18%。ですので、もし引き落としに失敗した、と思ったらクレジットカードの発行会社に電話して、今すぐ払うから、と金利が上乗せされた金額を確認してすぐに送金しましょう。って多分送金手数料が一番ダメージとして大きい額になりますが。。。
まとめ
ですので、クレジットカードの利用は自分の月々の給料の額と銀行残高とちゃんとにらめっこしながら計画的に使うことが最低限に考えることになります。どこかのローン会社のコマーシャルの言葉ですが、大事なことなので引用しますね。
ご利用は計画的に。
次の記事では、クレジットカードの利用額の支払い方法について、もう少しだけテクニックがあるのでご紹介したいと思います。
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